原発いらん! 山口ネットワーク



反原発運動は国賊?

  反原発問題に携わっていると、いろいろな状況に遭遇したり、推進派人物と接触 することになります。それが国の官僚であったり県のおえら方、大企業の幹部・御用学者達であったりします。その人達には概ねぞんざいな口調で傲慢あしらわれたりしますし、警官隊に取り囲まれたりすると、一瞬自分が悪事を働いているのかの様な錯覚を覚えます。
  時には 「 あの人達は、地域エゴの塊 」 などいう首長が居たり、右傾がかかった団体からは、 「 国賊 」 と云われたことさえ有ります。
  ご多分に洩れず脅迫も有ります。21年間の運動の中で、一昔前迄は右翼の襲撃に合った人も居ます。ビラを撒いたりポスターを貼っただけで逮捕された人も居たということですが今まではそれ程の事はなく、全国的な暴力団の組長名で年賀状が来る、脅迫文の中に何十匹もの虫が押し潰され同封して送られて来る、一週間に100通以上の脅迫文が来るなどです。集会などは、中国電力のスパイが写真撮りをしたり、見張っていたりは感じていましたが株主代表訴訟の原告メンバーの行動が一覧表になって株主総会で発表されたのには、怒りを通り越して一同大笑いしました。
  今のところ中心的な役を持った人は、この位のことにたぢろぐことはありませんが、子どもに対する脅迫や、子の就職先に圧力がかかることで、この運動から離脱する人も少なくありません。
  これは民主主義を標榜する日本国の話です。
  官僚や、政治家や事業家は、どうしてここまで原発建設に固執するのでしょうか。
1) この夏東京電力では、全ての原発17基が止まりました。それでも何とかやり繰りして電気が止まらなかった様に日頃は有り余った電気を捨ててさえいるのです。更に新エネルギーの開発や、電力の自由化によって、ますます大容量発電は不要になりました。
2) 地球温暖化防止のためにと、原発がCO2 を出さないクリーンなエネルギーとして推進していますが、原発の全発電過程を計算すると決して他より優れてるとは云えない結果が出ています。
3) 国や企業がいう様に1KWh当り5円90銭で原発は最も安価な電力であるの説は11月11日発表の電気事業連合会の試算で19兆円の上乗せをせざるを得なくなりましたが、まだこんなものではなく、30兆円だという説も有ります。
  以上の様な状況に、12月5日珠洲原発は素早く対応しました。需要の低迷と、高コストのせいです。次いで12月18日、巻原発も炉心部分の土地裁判で推進派の敗訴を機に事実上撤回せざるを得なくなりました。
上関原発についても条件は同じです。需要の低迷、高コスト(建設費2基8,000億円)、と土地未収地が炉心部分に2ヶ所、周辺300m位に反対派の土地が点在、漁業権許可漁業権未収得、埋立で14万uの場所は瀬戸内海で唯一自然の残った動植物の宝庫であることなど考え合わせるとむしろ珠洲、巻原発よりハードルは高いと云えるかもしれません。今、まさにイラク、北朝鮮問題でテロの標的になりそうな原発でもあるわけです。
  中国電力もこれをよいきっかけに姑息な工作は止め、県民の半分を敵に廻した上関原発建設を撤回する勇気がほしいと思います。

代  表  武重 登美子